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アニメの感想を書いていきます。

今年見て良かったTVアニメ10選+劇場アニメ2選

今年も良いアニメがたくさんあった。10本に絞るのは難しかったけど頑張って厳選してみた。10本に絞ったあたりで映画のこと忘れてたの気づいたので+2選になった。

TVアニメ

アサルトリリィ Bouquet

anime.assaultlily-pj.com

ヒュージと呼ばれる謎の生命体に対抗する少女達「リリィ」の戦いを描いた物語。3話くらいから一気に好きになった。がっつり戦闘しながら百合というのは新鮮だったかも。百合はいいぞ。TBSはこの後に「安達としまむら」を放送していたのでガチ百合な1時間だった。

制作はシャフト。シャフトで百合。最高。時折見せるシャフト感が本当に良い。EDのサビ前の一瞬とか本当にやばいくらい好き。挿入歌もかなり効果的だった。あとなんといってもキャラクターが良い。一柳隊みんな好き。ちなみに楓・J・ヌーベル派。

ちなみに百合ヶ丘が舞台になっていて、アニメ後の世界では新宿に拠点を移して活動するらしい。ヒュージは小田急線に恨みでもあるのか?

イエスタデイをうたって

singyesterday.com

大学卒業後、定職につかずフリーターをしている陸生の恋路を描いた物語。GJ部藤原佳幸監督で動画工房制作だったのでかなり期待して見てたけど、期待してた方向とは別ベクトルで楽しく見れた。映像はかなりキレイで、アニメとして見ごたえがあった。確か去年のうちに制作が終わってたとかでコロナの影響を受けずに済んだらしい。

なんといっても榀子が最高で、「なんやねんこの女💢💢💢」と思いながら仲間内で実況してた。久しぶりに熱くなれる恋愛アニメだった。ちなみに晴派です。

かくしごと

kakushigoto-anime.com

ギャグ(下ネタ)マンガ家の父と娘の日常を描いた物語。父が娘に職業を隠しているのが「かくしごと」の意味する所。「描く仕事」と「隠し事」のダブルミーニングでもある。

今年一番好きだったアニメ。父との日常を描いた過去パートと、父がいなくなってしまった現在パートが交互に描かれる。過去パートはアニメチックに描かれているけど現在パートではリアルに描かれていて、それがまた演出として機能している。

なんといっても最終話Bパートが本当に良い。最高にアニメしてた。ありがとう亜細亜堂久米田康治のアニメはどれもスタッフに愛されているなと思う。あと、アニメと原作が同時完結で、原作はアニメより少し後に終わったのだけど、終わらせ方がアニメをしっかりと受けたものになっていて本当に見事だった。久米田康治は本当にすごい。

ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN

w-witch.jp

世界を侵略する謎の敵「ネウロイ」と、それに唯一対抗できる能力を持った魔女達の戦いを描いた物語。第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」の物語は2007年のOVAから始まり、2008年のTVアニメ1期、2010年のTVアニメ2期、2012年の劇場版、2014年のOVAを経ての今回のTVアニメ第3期となった。ちなみに2016年には「ブレイブウィッチーズ」という別の部隊を描いたアニメも放送されていて、このアニメにもほんの少しだけ出てくる。

2020年にストパンが放送されたというだけで感無量だし、しっかりと完結させてくれたことに本当に感謝している。本当に感慨深い。最高のアニメだった。

ひぐらしのなく頃に

higurashianime.com

雛見沢という村で繰り返される惨劇を描いた同人ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の新作アニメ。原作が完結したのは2006年で、TVアニメ(旧作)も2006年・2007年に放送されていて、OVAが3シリーズ制作されている。実に7年ぶりの新作アニメになる。

原作やアニメ旧作では出題編が4編、解答編が4編の構成になっている。新作は当初リメイクだと思われていたので、同じ展開になるのかな?と思いきや最初の出題編の最終話で展開を変えてきた。現在出題編が3編まで終わっているが、全て旧作と異なる結末となっている。

もう本当に楽しい。めちゃくちゃ考察とかしちゃう。めっちゃ議論しちゃう。あと解答編のコミカライズをKindleで買い直したけど最高に熱かった。ひぐらし熱が完全に再燃している。

プリンセスコネクト!Re:Dive

anime.priconne-redive.jp

アプリゲーム「プリンセスコネクト!Re:Dive」のアニメ化作品。ある日記憶喪失の主人公が空から降ってくるところから物語が始まり、彼を中心としたギルド「美食殿」の異世界アストルムでの生活が描かれている。

「実はアルストムVRゲームの世界で、主人公は前作でVR世界を支配しようとするラスボスとの決戦で相打ちになり、強制終了するVR世界からログアウトできなくなってしまい、全ての記憶を失ってしまう。その後VR世界が再起動するが、プレイヤーたちはなぜかこの世界が現実だと思いこむようになってしまい、そこに主人公が再ログインする。」というのがゲームのチュートリアルで明かされる内容。しかしアニメではそういったところはあまり描かれず、キャラクター達の異世界での日常を描いている。これが本当に良い判断だったと思っていて、キャラクターにものすごく愛着が湧いて作品が好きになった。2期が決定しているとのことで、そこでは前述した世界の謎について描かれるのだと思う。

監督は「この素晴らしい世界に祝福を!」を手掛けた金崎貴臣で、本当に最高だった。金崎監督が手掛けた作品はBlu-ray購入率が高い。「東京レイヴンズ」と「この素晴らしい世界に祝福を!」に続いてこの作品もBlu-rayを購入した。本当に最高のアニメだった。

放課後ていぼう日誌

teibotv.com

高校進学にあわせて父親の地元である熊本に戻ってきた主人公が海で釣りをしている先輩と出会い、その流れで釣りなどの活動を行う「ていぼう部」に加入することになる、という物語。

多分今年一番見返したアニメ。彼女たちの日常が本当に日々の支えになった。ありがとう動画工房。いつか気軽に外出できる世界に戻ったら、釣りにいってみたい。

魔女の旅々

majotabi.jp

魔女「イレイナ」の世界をめぐる旅を描いた物語。こういう旅物語が好き。アニメ映像としてもなかなか好きだった。C2Cと窪岡俊之監督は本当にいい仕事をする。

あとOPが本当に良い。上田麗奈は天才。

無能なナナ

munounanana.com

特殊な能力を持った少年少女が大人達によって無人島に集められ、「人類の敵」と呼ばれる謎の存在と戦うために準備をしている。その中に主人公である「心の声が聞こえる」能力者ナナが転校してくるところから物語が始まる。

1話のネタバレになってしまうけど、本当は「人類の敵」は存在せず、能力者を始末することが大人達の目的。主人公ナナは大人達の視覚として送り込まれた無能力者であり、「心の声が聞こえる」というのはブラフである。ナナは知恵を絞って超常的な能力を持つ能力者達を始末していく、という物語。1話のどんでん返しで一気に惹きつけられ、2話以降のサスペンスで緊張感を持って楽しめるアニメだった。そして最終話が本当に辛い展開だったので早く2期来てほしい。

原作のるーすぼーいは美少女ゲーム車輪の国、向日葵の少女」や「G線上の魔王」を手掛けたシナリオライターで、自分は結構なファンだったので本作がヒットしていることがとても嬉しい。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

www.tbs.co.jp

ひねくれた男子高校生である比企谷八幡を中心に描かれる青春ラブコメ。2013年のアニメ1期、2015年のアニメ2期に続くアニメ第3期であり完結編。

学生時代めちゃくちゃ好きだったラノベ。もう本当に完結したことが感慨深い。ラストシーンであの曲が流れた瞬間に全てが報われる想いだった。本当にありがとう。

劇場アニメ

今年はあまり映画館に行くことができず、2月末に見に行ったのが最後になってしまった。そんな中でも本当に面白いと思えた2作を紹介する。

劇場版『SHIROBAKO

shirobako-movie.com

アニメ制作の現場を描いた物語。2014年に放送されたTVシリーズの劇場版にあたる。

この映画については上映当時に感じたことは下記で書いた。 hirobotch.hatenablog.com

なので、10ヶ月経った今思うことを書こうと思う。正直SHIROBAKOについてはTVシリーズに対する想いが強すぎて、劇場版を最初見た時はかなり混乱した。かつての栄光は見る陰も無くなり、かつての仲間たちは主人公の元を離れてしまっている。そんな作品を大好きだったTVシリーズの「未来」として受け止めたくないという思いが当時あった。

だけど今では違う受け止め方ができる。彼らがかつて同じチームで働いていたことは奇跡みたいなもので、皆が違う未来に向かって進んでいて別々になってしまうことは当たり前のことなのだと思う。そのきっかけの一つにムサニの挫折があったのは確かだけど、たとえ挫折しなくても別々の道を選んでいたのだろう。

別々の道を進む途中であっても、同じ夢を見ることがある。声をかければまた集まって作品を作ることができる。劇場版『SHIROBAKO』は、挫折や別離といった絶望を描いているが、再会という希望も一緒に描いてくれている。今はそれを素直に受け取れることができる。そして何よりも、最後の一瞬まで妥協しなかった彼らが素晴らしいと思う。

年明けにはBlu-rayが発売されるので、またゆっくりと見てみようと思う。きっと新しい発見があるだろうから。

劇場版 ハイスクール・フリート

www.hai-furi.com

2016年に放送された「ハイスクール・フリート」の劇場版。海の安全を守る「ブルーマーメイド」を目指す少女達の物語。

今年見た数少ない映画の中でもNo.1。もう本当に最高の映画だった。正直TVシリーズにはそこまでハマらなかったので、あまり期待せずに映画を見に行ったらやばいくらいにテンションあがった。

主人公の相棒である「宗谷ましろ」を軸に据えて、彼女の成長をしっかりと描ききったのが一番の良かった点。そしてTVシリーズの良い意味でのガバガバっぷりが映画でも健在なのが嬉しい。それどころか磨きがかかってた気さえする。なによりクライマックスでの宗谷ましろの行動が本当に良い。本当に成長したな宗谷ましろ...

この映画に関しては全人類このブログを読んで欲しい。最高の感想ブログだった。 nun-tya-ku.hatenablog.com

惜しむらくは終盤の作画がヘタれていたところか。作画さえ完璧なら傑作になったと思ってる。でもそういうところも「はいふり」らしいのかもしれない。

最後に

今年は本当に大変な1年で、自分を1年間支えてくれたのは間違いなくアニメだと思う。アニメ業界も大変で、春や夏に放送していたアニメは延期を余儀なくされていた。そんな中でも素晴らしい作品を作ってくれた皆さんには感謝の気持ちしか無い。アニメはいいぞ。最高だぞ。