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アニメの感想を書いていきます。

今年買って良かったライトノベル6選

今年は自由に使える時間が増えて、その結果ライトノベルを読むようになった。 Kindleの購入履歴を確認したところ、仕事が落ち着いた7月末頃からラノベにハマっていたみたいだ。 ラノベをこんなに読んだのは学生以来だけど、当時はkindleもなかったので、その頃と比べると今は手軽に買えて手軽に読めるので本当に良い。 今回は特に気に入ったラノベを6本紹介する。

ぼくたちのリメイク (MF文庫J)

2017年から刊行しているシリーズで、アニメ化も決定している(2021年放送予定)。 しがないエロゲディレクターだった主人公が10年前にタイムリープして芸大に入学し、のちの超有名クリエイター達と切磋琢磨していくという内容。 元々気になっていたのだけど、マガポケで連載しているコミカライズがかなり良かったので原作に手を出してみたところ、本当に素晴らしかった。

主人公には10年分のアドバンテージがあるので、他のキャラクター達よりも突出している部分がある。 最初はそのアドバンテージを活かして周りをリードしていたが、次第にその影響が大きくなり、他のキャラクターの人生を変えてしまうほどになる。 主人公は葛藤しながら最善を目指して突き進んでいく。その熱量が伝わって来て、続きが気になって一気に読んでしまった。

ちなみに10年前に戻らなかった世界を描いた公式スピンオフ (ぼくたちのリメイク Ver.β)も存在し、そちらもかなり良い。 本編ではライバルだったキャラクター達と異なる関係になっていたりして、読んでいると感慨深くなる。 ちなみに河瀬川英子派。 アニメが本当に楽しみ。

声優ラジオのウラオモテ (電撃文庫)

今年の2月から刊行しているシリーズ。 現役女子高生声優である主人公2人がたまたま同じ学校の同じクラスに通っていることが判明し、それをきっかけにラジオ番組が始まるという内容。 主人公2人は声優としては清楚系で売っているが、実際にはギャルと根暗であり、番組上では仲良くしながら裏では喧嘩三昧、というのが「ウラオモテ」の意味するところ。

タイトルは「声優ラジオ」となっているが、実際にはオーディションや収録、イベント活動などの女性声優の活動を全般的に描いたもので、ラジオはその舞台装置になっている。 声優という職業を真摯に描いているという印象で、特に3巻での主人公の成長の描写は本当に熱かった。 主人公2人の関係性も素晴らしく、百合と言っていいかまではわからないけど、絶妙な距離感の2人の掛け合いをずっと見ていたくなる。 作者の方がtwitterで会話のSSをあげてくれるので、それがまた嬉しい。

カノジョの妹とキスをした。 (GA文庫)

今年の4月から刊行しているシリーズ。 ある日主人公の父親が再婚し、相手の連れ子と二人暮らしを行うことになるが、実はその娘が主人公の彼女の生き別れの妹で...という内容。

もうとにかくエロい。 1巻は妹が主人公への好意を自覚し、2巻では妹が主人公を誘惑する内容になっているが、特に2巻がやばい。 あんなふうに浮気を迫られたらとてもじゃないけど断れない。 主人公の彼女の貞操観念が独特なものがあって、それも相まって主人公は妹に依存していくようになる。 あと引きが本当にエグい。1巻も2巻も「ここで終わるのかよ!」というところで終わる。 早く3巻出してください...

妹のほうがお姉ちゃんより可愛いですよ、先輩? (富士見ファンタジア文庫)

今年7月から刊行しているシリーズ。 主人公が片思いしている才色兼備なクラスメイトの妹が言い寄ってくるという内容。 主人公は学年主席で妹は落第寸前であり、主人公は妹の家庭教師をすることになり、それを通して関係を深めていく。

この作品は妹がとにかくかわいい。大胆に言い寄ってくるところもあれば健気なところもある。 基本的には主人公と姉の恋路を応援するという体で主人公に関わっているが、それで凹んでしまったりして本当にかわいい。

物語の随所に妹の未来からの回想が挟まれていて、それも続きを気にならせる一因になっている。 どうなるのあれ..マジで結ばれてくれ...

夢見る男子は現実主義者 (HJ文庫)

夢見る男子は現実主義者 3 (HJ文庫)

夢見る男子は現実主義者 3 (HJ文庫)

元々は「小説家になろう」で連載していたWeb小説で、今年の5月から書籍としても刊行されている。 内容としては、学園のアイドルに惚れた主人公が積極的なアプローチを行うのだけど、ある日急に「どんなに頑張っても釣り合わないんじゃないか」と正気に戻ってしまい、学園のアイドルと距離ができてしまう。 学園のアイドルは今までグイグイ迫ってきていたのに突如身を引いた主人公に戸惑いながら、自分の本当の気持ちに気づいていく、という話。

とにかくキャラクターがかわいい。 出てくるキャラが片っ端からかわいい。 さばみぞれ先生のイラストも相まって本当にかわいい。 主人公が正気になってしまっているので恋愛面ではグイグイ行かないのだけど、主人公ムーブはしっかりするのでどんどん好意を寄せられるようになる。 それが本当にかわいい。 続きが気になりすぎてなろう版も全部読んでしまって毎日更新確認してる。

涼宮ハルヒの直観 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒシリーズの9年ぶりの新刊。短編集で、描き下ろしの「鶴屋さんの挑戦」は250ページを超えている。 発売日の0時に買ってすぐに読み始めたけど、「これいつ読み終わるんだ...?」と読みながら思った(結局深夜3時頃になった)。

これは絶対に語りたかった。 9年振りにハルヒを読むので細かい所は覚えてなかったけど、読んでるうちにどんどん思い出してきたし、何より本当に感慨深いものがあった。 描き下ろしはミステリチックなものになっていて、短編集ではあるけど満足感があったし、この先の展開を期待させる内容でもあった(新キャラを出したのもその一環だと思う)。

キョンハルヒの恋路が最後まで描かれることを願ってる。

最後に

今回紹介したものはシリーズものだったけど、一巻完結ものも結構読んでいて、そちらも紹介したいのが結構あった(けど本数が多いので今回は見送った)。

ライトノベル、良い。